「 色喰夜会 」 第 十二 話 | |
平次はアタシに餌を与えてくれると、部屋の掃除を始めた。 「ほんまに…どうやったら、ここまで出来んねん…」 てブツブツ言うてる声が聞こえるけど、知らんぷり。 退屈やったの… 平次が居らんと退屈でタイクツで死にそうやの… やから遊んで平次の居らん時を紛らわしただけやの… 「へぇじぃ…」 「もうちょい待っとけ。後少しやから」 相手にして貰えなくて、近くにあったモンを掴んで平次の声がする方へ投げ付けた。 「こらっ!これ以上散らかすな!」 「………」 もっと何か投げるモンはないかと思うて周りを探してたら、バランスを崩してソファから落っこちてしもた。 「きゃ…」 「和葉!」 平次が駆け寄って来てくれる。 始めからこうすれば良かったんや… アタシを抱き上げてソファに戻してくれる平次の首を捕まえたら、落っこちた時にスイッチを入れてしもたんかテレビから鬱陶しいアナウンサーの声が流れ始めた。 『先程のニュースでお伝えしました、京都市左京区の宝ヶ池から発見された女性は横浜市磯子区在住の…』 平次の動きが止まって、アタシを抱き上げたまま首をテレビの方に向けてしもた。 「……あのオンナや…」 「平次?」 「和葉!お前に嫌がらせしたあの3人組の1人や!今日居らん思うたうたら、殺されとったんか…」 ええやん… あんなオンナがどうなろうと… 平次はアタシをソファに下ろすと離れて行こうとするから、その首元に吸い付いた。 「あかん。京都府警にこんコト知らせて…」 それでもまだアタシから離れて行こうとするから、右手で平次のジーンズの上を撫でた。 「……っ…和葉…」 「遊ぼ…平次…」 「ちょ…まて……んっ」 「また……あかんの?」 何も映さない眼を平次に向けて、縋るように囁いてみる。 「……か…ずは…」 「遊ぼ。なっ平次?」 すると平次の体から力が抜けた。 「お前には勝てんわ…」 言うてアタシに圧し掛かって来るから、 「今日はアタシがする」 と押し返した。 「そこに座って」 アタシの横に平次が座ると、ジーンズのボタンとチャックを外し手を差し入れた。 「うっ…」 ソファから下りて平次の足の間に体を入れる。 ジーンズの中と外からゆっくり平次のモノを撫で回すと、ソレは少しづつ硬さを増していった。 他のオンナのコトなんか考えさせへん… ジーンズを少しずらして下着の上から舐めてみる。 「…ん」 下着がアタシの唾液でびちゃびちゃなってから、平次のモノを取り出した。 両手で包み込んで、先っぽをチロチロと舐める。 「ぁ……っ…」 「気持ちええ?」 「ああ……ええで……っ」 指で形を確かめ舌でその後を辿ると、平次の呼吸が大きく波打つ。 もっと…もっと気持ちようなって… 全体に唾液を擦り付けて、ソレを咥えてしゃぶってあげる。 「あ…ああぁ…」 アタシは平次の鳴き声が大好き。 やからもっともっと聞きたくて、何度も顔を動かして唇と舌を擦らせていく。 「んっ……あっ…和葉…和葉…」 こんな時の平次はとても色っぽい表情を浮かべてるはず。 平次はオンナを欲情させる色気を持っているから… 誰も見たことが無い、アタシだけがさせることの出来る顔。 どんなに見たいと思っても、もう決して見ることが出来無いその表情を今は浮かべいて欲しい。 その感情は余計にアタシを煽った。 「んっんんん…んっ」 平次のは大きくてアタシの口に入りきらなくて苦しくて、声が零れてしまう。 それでももっと奥まで咥えたくて、平次がもっともっと欲しくて身を乗り出す。 「あっ…和葉……もう……ああぁあ」 平次の手がアタシの頭を抱き込んで快楽の証を注ぎ込んでくれるから、 「んっ…んっ…んっ…」 一滴も残さずにすべて飲み干した。 平次がくれるモノは全部欲しい… 平次の体から再び力が抜けていく。 それでももっぺんソレを満遍なく舐め上げた。 「ごちそう…さ…ま……」 満たされたアタシは、そのままその場所で意識が途切れた。 途中平次の話し声で微かに戻った意識も、知らないうちにまた途切れてて、目が覚めたのは次の日の朝やった。 平次は今日も学祭に行ってしもた。 そしてまたアタシのお人形さんがやって来る。 「今日のプレゼントはこれや」 手渡されたのは、冷たくて硬くて昨日のモノより少し大きい。 「和葉を支えとったもう1人のオンナの右足や」 「ありがとう」 これでまたヒトリヘッタ… 「ほんで、今日は何して遊ぶんや?」 「お馬さん」 「ええで」 オトコはそう言うとアタシを背中に乗せて、部屋の中を這い回り始めた。 「あはは…」 パッカパッカとオトコは声に出しながら、アタシを運ぶ。 「もっと早う」 とオトコのお尻を叩くと、ヒヒ〜ンて鳴いて動きが早くなる。 「きゃは…」 楽しくてもっともっとオトコの頭に抱き付くと、ブルッと体を震わせて歓喜の声を零す。 「お水上げるからアタシのソファに行って」 オトコは命令通りに、アタシをソファの側まで連れて来た。 ソファに移ると冷蔵庫を開けて中から水を取り出そうとしたら、シャランと音を立ててアクセサリーが落ちた音がした。 「何やこれ?」 「平次からのプレゼント」 「ふ〜ん。どこに付けるもんなんや?」 「ここ」 ワンピースの上から乳首を撫でてみせる。 「へ〜」 するとオトコは行き成りワンピースのファスナーを下ろすとブラも取り去り、アタシのまだ柔らかいままの乳首にソレを付けた。 「あん…」 後ろから抱き締められた状態でチェーンを引っ張られて、アタシは鳴声を上げてしまう。 「ああぁぁん…ぁ…ぁ…」 「アイツもこんなんプレゼントするなん、どんだけスケベやねん」 言いながらも引っ張る力は強くなる。 「アイツのファンのオンナどもが知ったら、どんな顔するやろなぁ」 「へ…平次は……あん……アタシにしか……ぁぁん……プレゼ…ント……せぇへん……あんんっ」 平次がアタシ以外のオンナに、そんなんするはずがない。 「俺のとどっちがええんや?俺は和葉が望むモンちゃ〜んとやってるやろ」 「やから…遊んであげてる…やん」 「……くっ」 オトコは息を呑むと乱暴にアクセサリーを取ってワンピースと下着も抜き取り、アタシをソファから引き摺り下ろした。 「やったら俺も遊ばせて貰うで、和葉」 それからは淫乱な言葉と愛撫で、執拗にアタシを攻め続けた。 そして時間が来るとまたアタシの体を洗い、明日も来ると言残して帰って行った。 アタシは少しでも早く平次に会いたくて、クッションを持ってエレベーターの前まで行きそこで丸くなって眠った。 早う平次がアタシの元に帰って来ますように… |