Ｐ	「phantomです。」
良	「服部良平いいます。」

Ｐ	「車屋さんで、大御所やってます。」
良	「帝丹高校１年、剣道部、空手部、合気道部、サッカー部やってます。」
Ｐ	「えっ？そんなに？なんで？」
良	「剣道部はおとんがやれ言うし、空手部は杏ちゃんがやってるから当然やし、合気道部は母さんがやってたし、サッカー部は新パパが”杏樹と付き合うなら必須だ！”ちゅうからやってんねん。」
Ｐ	「何だか苦労してるんだぁ。探偵はやってないの？」
良	「俺は推理には興味が無いんや。やけど、杏ちゃんやねぇちゃんがやってるから手伝いはしてる。もちろん、杏ちゃんのボディガードもやで。」
Ｐ	「ああなるほど。って、それより・・・・帝丹高校？！改方じゃなくて？」
良	「そやで。杏ちゃんが帝丹一緒に行こう言うからそうしたんや。やから今は、杏ちゃん家に下宿さしてもらってんねん。新パパが煩いんだけ我慢したら、最高やで！」
Ｐ	「両親は反対しなかったの？」
良	「だぁ〜れも反対せぇへんかったで。まぁ、ねぇちゃんがちょこっと淋しがっとったけど・・・・。おとんは大賛成で、家に帰って来るときは絶対杏ちゃんを連れて帰って来い言うとったなぁ。どういう意味で言うてんのやろ？」

Ｐ	「私はどうでもいいから、良ちゃん！」
良	「好きなもの？それは物？人？それとも両方なん？」
Ｐ	「両方とも、よろしく。」
良	「好きなんは、当然、杏ちゃんや！！高校生になってな、杏ちゃんまたごっつう可愛うなってんねんで！蘭ママの高校生のころによう似てるて母さんが言うてた。やけど・・・性格はどうも新パパに似てしもたらしくてな、す〜ぐトラブルに首突っ込むねん・・・・やから、危なっかしゅうて目ぇが離されへんのや俺。おちおちクラブにも行ってられへん。」
Ｐ	「ふ〜ん。昔はママ大好きだった良ちゃんがねぇ。」
良	「今でも大好きやで。ねぇちゃんも。」
Ｐ	「・・・・・。なぁ、良ちゃん？」
良	「何？」
Ｐ	「良ちゃん、服部と和葉の実子だよね？」
良	「はぁ？今ごろ何確認してんねん？」
Ｐ	「えっ。いやっ・・・・その愛情表現が随分とストレートだなぁっと思って。」
良	「ああ、そういうことかぁ。それはやな、華月ちゃんに自分の気持ちははっきりと表現せなあかんて教え込まれたからなんや。”鈍感で照れ屋な男は、女に苦労させるだけのアホや！”言うて俺が小さいころからず〜と言われててん。」
Ｐ	「ははは・・・・。さいでっか。では次に好きなものは？」
良	「今ハマッテるんは、プログラム作りとサッカーやな。ＰＣのプログラムはどんな強固なロックやセキュリティも瞬時に・・・・ってこれ以上はあかんな。でも、まだまだ師匠の足元にも及ばへんねん俺。ちなみに、師匠は冬樹はんやで。あの人バケモンみたいに凄いねん。警察官になってなかったら、絶対世界的なハッカーやで。そんでサッカーの方は新パパや。これがまた半端やなく上手いんや。いっぺん、クラブに飛び入り参加したことあったんやけど、誰も止められへんで、あちゅう間にハットトリック決めてしもた。そんで今は俺が新パパのスパルタ特訓受けてるちゅう訳や。・・・・そやけど、俺の周りの人らぁて凄くない？他にも、おとんやら京極はんやら白馬はん・・・・普通ちゃうやろあの人ら？」
Ｐ	「確かに普通では無いかも・・・。」
良	「そやろ？！そんなん周りにゴロゴロいてるから杏ちゃんの目ぇが肥えてしもて・・・・・俺・・・・落ち込みそうや。」
Ｐ	「良ちゃんは将来の夢とかないの？」
良	「・・・・・・・。」
Ｐ	「良ちゃん？」
良	「ある・・・・・・。」
Ｐ	「何か聞いてもいい？」
良	「今はまだ・・・言えへん・・・。」
Ｐ	「そっか。」
良	「ごめん・・・。」
Ｐ	「いいよ。関係無い質問だったしね。それより最後に、バイクに乗ってるってほんと？」
良	「ほんまやで。俺ガタイが大きいからいきなり大型取ったんや。愛車はＫＡＷＡＳＡＫＩのＥＲ-６ｆや。逆輸入車やで。やけど最近、おとんがよう乗り回してるちゅうか・・・・３日前から返しに来ぇへん。大阪まで乗って返ったんちゃうやろなぁ？」
Ｐ	「ははははは・・・。」

Ｐ	「蘭ちゃんから聞いたんだけど、工藤が最近おかしなことを言い始めたんだって？」
良	「うん？あれのことかなぁ？婿養子に来い言うやつ？」
Ｐ	「そうそう。それ。」
良	「あれ・・・マジなんかなぁ？」
Ｐ	「きっと大真面目だと思うけど。」
良	「俺は杏ちゃんと一緒やったらどこでもかまへんけど、一応長男やしなぁ・・・・」
Ｐ	「まぁ、がんばってね。」
良	「人ごとやと思ってるやろ？」
Ｐ	「うん！何にしたって杏ちゃんの父親はあれで、良ちゃんの父親はあれなんだから、苦労は必須だよ。ファイト！」
良	「・・・・・。」