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■ 疑惑のルージュ ■ by りんねさま 「平次。なんなん、コレ・・・?」 和葉が俺の胸ん中でぽつりと呟いた。 依頼されとった事件がやっと片付いて、2週間ぶりに事務所に帰ってきた。 事務所に着くなり、おかえり!言うて出迎えてくれる和葉が愛しくて 思わず玄関でぎゅーと抱きしめてもうた。 そん時や。 和葉が異変に気づいて俺んこと疑い始めたんは。 俺のYシャツについとった、赤いルージュのキスマーク。 以来先のおばはんがえらい厚化粧しとったからなぁ、 事件の真相を知った時のショックで俺にもたれかかった時についたんやろ。 やけど、和葉はいくら俺が真実を言っても信じようとせえへん。 本当に面倒なやっちゃな・・・はぁ。(ため息) 「う・・浮気や、絶対に浮気や!!!平次のどあほ!近づかんといて!!」 只今、俺と和葉の距離、約4メートル。 机を挟みあっての攻防(?)戦。 昔っから思い込みの激しいやつやから、浮気やと信じ込んでまった今・・ これは長期戦覚悟やな・・。 「やから違うっちゅーとるやろ!だいたい、お前が疑り深いねん! 俺が一度でも他の女に目移りしたことなんかないやろ?!」 「嘘や!嘘や嘘や!!平次、いっつも綺麗な人とすれ違うと 顔緩めてうっれしそうにしとるもん!!そんなん信じられへん!!」 ・・・こいつ、よう観察しとるなぁ・・・ あれは隣の和葉見て微笑んでるんや〜なんて真実、言われへんし・・・ 「せやかて、俺がそんな簡単に他の女んとこいくと思うんか?! 俺はそんなに信用ならへんか?!」 ついにキレた俺は和葉に向かってそう叫んだった。 「・・やって平次いっつも事件事件いうて他んとこ飛び回ってるし・・・ たまに連絡すらしてこんし・・・もしかしたらって何回も思うんやもん・・・ 平次アタシのこと気にかけてないんかなって思うんやもん・・・ 不安なんやもん・・!!!」 ・・・アカン。今、和葉に顔見せられへん・・・。 こいつそんなこと考えとったんかい・・ そらそうやな・・・俺いっつも外やし不安なるよな・・。 「スマンかったな・・。」 そういいつつ、和葉との距離を縮める。 「やっこっち来んといて!!!」 暴れ出す和葉の両手を軽く押さえつけて 胸の中に収める。 いっちゃん惚れてる女に涙目でそんなこと訴えられた日には 「・・・俺どうしようもないやんけ・・・」 「え?」 ぽつりとそう呟いたあと、和葉のご機嫌とりのためのプランを 俺は次々と考えていた。 |
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「今度は和葉に焼かせてみました☆ヤキモチ大好物なんですよ!!爆」 by りんね | ![]() |