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■ オプションで工藤新一付きます ■ by 水杏リンさま それは、夏の旅行を三日後に控えた日の事だった。 依頼で大阪へと出向いて来ていた新一と蘭が、平次の事務所を訪れた数分後。 その依頼人はやってきた。
「最近、身の回りでおかしな事が起こるんです。急に本棚が倒れてきたり、階段から突き落とされそうになったり・・・」 項垂れ、白髪交じりの男は力なく話し出す。 「警察には行ったんか?」 「はい・・・けど、気のせいだろうと取り合ってもらえず・・・・」 「まあ、確たる証拠がないと動けんわな」 嘆息し、平次は思案する。 長期戦になりそうな予感がした。 そして、その手の勘は一度たりとも外した事がない。 出来れば依頼を受けてやりたい所だが、如何せん旅行を控えている。 延期に延期を重ねたそれを、今更中止にするとなったら女性陣の反応が怖い。 「すんませんが・・・」 「お受けします」 平次の言葉を遮ってさらりと返事をしたのは和葉。 「安心して下さい。スピード解決してくれますから」 「そうですよ」 唖然としている新一と平次をよそに、蘭もにっこりと微笑み言葉を続けた。 「今ならオプションで工藤新一が付きますから」 「オイ、蘭・・・」 「東西の名探偵がタッグを組むんやから、二日で解決できるやんな?」 「そうそう。東西の名探偵の名は伊達じゃないわよね?」 その笑顔の裏に潜む言葉は、「二日で解決しろ」。 「まあ、二日で解決できひんかったら調査続行してかまへんから」 「うん。私達だけで行くだけだしね」 「ねーvv」 言葉を合わせて微笑み合う二人に、東西探偵はびしりと固まる。 こんな可愛い生き物を二人だけで旅行に行かせるなんて、腹をすかせた猛獣の檻の中に子羊を投げ入れるような物だ。 例え、その子羊が余裕で猛獣を撃退できる力を持っていようとも。
二日以内でカタをつける!!
俄然やる気を見せた東西探偵によって、事件は一日で解決したという・・・・・・・
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「強気な彼女に振り回される探偵達を書きたかったんですが・・・微妙な事に(汗) 探偵達は瀕死で旅行に行ったことでしょう(笑)」 by 水杏リン |
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