まったく、何考えてんねんのこ男。
あたしがさっきあんなに叫んで反対したんに・・・・・。 運ちゃんも、 「嬢ちゃんも久しぶりなんやろ?そんなに照れんでもええがなぁ。」 ってあたしのこの状態見て分からへんかなぁ? 久しぶりなんは会うのがや。 あっ・・・・//////あっちはまだやねんから!! あたしの抗議も虚しく、運ちゃんオススメのホテルに着いてしもた。 しかも・・・・・ どっからどうみてもラブホやんかっ!!!!! コッテコテのネオンがもろ大阪のラブホって感じや。 運ちゃん趣味悪過ぎや・・・。 あたしが車内からそのド派手な外観に呆然としとったら、平次んヤツさっさと料金払うてしもた。 しかも超笑顔で運ちゃんにお礼言うてるやんか。 あんたなぁ・・・・・・・・。 「早入るで〜〜〜〜。」 って、ちょう待たんかいっ!! さっきまでの平次に会いたくて仕方なかったあたしは・・・・・・やっぱ好きやなぁ・・・って思うとったあたしは・・・・・。 「ちょっと平次!本気なん?」 「本気やで。照れとらんで、早来いや。」 「・・・・・・・なぁ平次ぃ?あんた今日は何しに帰って来たん?」 嫌ぁ〜な予感が・・・。 「うん?・・・・・・・・・・・・・・。そんなんどうでもええやんか。早行こや。」 今、妙な間があったような・・・。 「はっきり言うてっ!」 「・・・・・・・・・和葉が・・・・・どんな声で鳴くんかなぁ思てな・・・。」 あたしの泣く声? あっ! 「平次!!あんたもしかして別れ話しに来たん?!」 もうすでにまた泣きそうになってしもた。 それやのに平次はガクッ!ってこけそうになってるんや。 何なんよもう・・・。 「ダァ〜〜〜ホ!!」 「そんなに泣きたいんやったら、朝まで鳴かしたるから来い!」 そんまま、あたしは平次に引き摺られてその純大阪風のラブホに入れられてしもた。 そんでもって・・・・・・・ほんまに朝まで鳴かされてしもた・・・・・・・。 あたしの初めては・・・・あたしの部屋でも無く、平次の部屋でも無く、夢見てた高級ホテルのスイートでも無く。 運ちゃんオススメのどっからどう見てもラブホにしか見えへんコテコテの大阪のラブホやった。 しかも”SMルーム”ってどういうこと? あたし・・・もっかい叫んでもええかなぁ? ちゃんちゃん。 |