「・・・・・・・・・・・・・。」 と・・・・取り合えず家まで帰って来たんやけど・・・・・・。 今日は土曜やから、平次は午後は部活やんな。 へっ・・・平次が帰って来るまでに何とか・・・・・・・。 「あ〜〜〜〜あたし何であんなコトしてもうたんやろ・・・・・・・・。」 あの平次がこのまま、大人しくしてるワケあらへんやん。 きっと、いや、絶対、仕返しに来る〜〜〜〜〜〜に決まってるや〜〜ん。 玄関で頭抱えっとても、あかんのやけど・・・・・ほんまどないしょ。 「そやっ!蘭ちゃん!」 携帯携帯。 あっ。いや。・・・・・・蘭ちゃんは・・・あかんわ・・・・・・・・。 工藤くんが帰って来てから初めてのオレンジデーやん。 しかも、オレンジデーあたしに教えてくれたん蘭ちゃんやし。 やっと恋人同士になれてラブラブの2人ん邪魔したらあかんわ・・・・・・工藤くんが怖い・・・・。 あれは絶対に敵に回したあかん人間や。 もう、何でこんな日におとうちゃんおらへんの〜〜〜。 取り合えず、玄関鍵閉めて、家中の戸締りしてからやな。 よし。これでOKや。 「う〜〜ん?やっぱまだ安心出来へん・・・・・。」 家ん中うろうろしてみても問題は解決せ〜へんのやけど。 この際、逆に平次ん家でおばちゃんにくっ付いとった方が安全なんちゃうやろか? 「そやな。そうしょ。」 とにかく、電話してお願いしてみよ。 「あっ。おばちゃん。和葉やけど。」 『和葉ちゃん?丁度よかったわ〜。うちな、これから3日間程旅行に行くことになったんよ。』 「えっ?旅行?」 『そうなんよ。急なんやけど、婦人会の温泉旅行でな、会長はんが行く予定やったんやけど何や具合が悪いらしくてな、うちに代わりに行って欲しいて頼まれたてしもたんよ。』 「ええ〜〜〜〜!!」 『それでな、丁度今、平次んこと頼もう思うて和葉ちゃんに電話しよう思うてたとこやったん。』 「そっ・・・・・そうなんや・・・・・。」 『ほな、お願いしてええ?』 「うっうん。分かった。」 『良かったわ。和葉ちゃんやったら安心やし。ウチの冷蔵のモノや食材は好きに使うてくれてええから。それに、必要なモンがあったらお金はいつもんとこに置いてあるから、和葉ちゃんが好きなもん何でも買うてな。』 「うん。」 『和葉ちゃんにはぎょうさんお土産買うて来るからな。』 「ありがとな、おばちゃん。」 『もう、何言うてんの。お願いしてるんはこっちなんやから。ほな、平次んことよろしゅう頼みます。』 「任せといて。おばちゃんも楽しんで来てな。」 ・・・・・・・・・。 あっ・・・・あたし・・・アホやん・・・・・・・・・。 こんな時に平次ん世話なん引き受けてど〜〜〜すんの〜〜〜〜〜〜〜! おとうちゃんも、おばちゃんも、おじちゃんも・・・・・・・・・・・・・あたしら2人っきりにしてなんで平気なん? あたしら何歳やと思うてんの? 何かあったらどうするつもりなん? 誰かあたしの心配して〜な! チラッ。 平次が帰って来るまで、まだ時間あるやんな。 今のうちにさっさと行って、ご飯だけ作ってこ。 てことで、猛ダッシュで服部邸まで来て、速攻で平次ん夕飯を作ってるんや。 今日の献立は、鰈の煮付けとかんぴょうとわかめのお味噌汁、きんぴらごぼうにかぼちょの煮付けに・・・・てか品数多ない? もう、何やってんのやろあたし・・・・・・時間無いんに〜〜〜〜。 ご飯のスイッチは入れたし、後はメモに書いとけば平次んでも出来るやんな。 ぎょうさん時間掛かってしもたし、早、帰らな。 「帰ったで〜〜〜〜〜!」 ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!! 帰って来た!帰って来た!帰って来た!帰って来た! 来た!来た!来た!来た! 「おっおっおっお帰り・・・・・・ごっごっごはご飯出来てるからな。ほな!」 逃げる!逃げる!逃げる!逃げる!退散!退散!退散!退散! ガシッ。 「お前も食うてけや。」 「あっあたしは家にあるから。遠慮しときます。」 「どうせ、おかんに俺んこと頼まれてんやろ。そやったら、ちゃんと最後まで面倒みてもらわなな〜〜〜〜。」 「さっ・・・・・・・さいごまでって・・・・・・・・・・。」 ずりずりずり。 「な〜〜に期待しんのや〜〜〜和葉ちゃん?」 ぶんぶんぶん。 「そんなに首振ったら目〜回るで〜〜〜。」 くらっ。 「ほらみ〜言わんこっちゃない。アホやな相変わらず。」 むかっ! 「誰がアホやねん!」 こうなったら、さっさと平次に食べさせたんねん。 夕飯は普通に2人して、しょうもない話をしながら無事に終わった。 後片付けも済んだし、食後のお茶も出したし、・・・・・・・・帰ってええやんな。 「あたし帰るな。」 「ええで。」 あれっ? 「明日ん朝食は、冷蔵庫の中にあるから、お味噌汁は自分で温めてや。」 「わかった。」 「ほな、おやすみ。」 「おお。気ぃ付けて帰れや。・・・・・・・・・・。」 うん? 何か小声で言うてたような? まぁええわ、平次ん気が変わらへんうちに逃げとかなな。 ふぅ〜。 あたしの気のし過ぎやったんやな。 そうやんなぁ、いくら平次でもそんなことせ〜へんわな。 戸締りもしたし、今日はゆっくりお風呂んでも入って早、寝よ。 「はぁ〜〜〜〜。極楽極楽。」 今日はいくら入っとても、誰にも文句言われへんし〜〜〜〜。 めっちゃ、気持ちええ〜〜〜〜! このローズマリーの入浴剤ほんまええ〜香りやわ〜〜〜。 ふぁ〜・・・・・こんまま寝てまいそう・・・・・・・。 ガラッ。 「 こらっ!!和葉!!お前いつまで風呂入ってんねん!! 」 「へっ?」 ・・・・・・・。 「きゃ〜〜〜〜〜〜!!!!! あっ!あっ!あっあんた! 何やってんの〜〜〜〜!!!」 何で何で平次がここにおるん? ??? 「何って、お前ん風呂覗いてんやないかい。見てわからんか?」 「なっなっなっ・・・・・・。」 「お前さっきから日本語変やで。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとでも信用したあたしがアホやった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「どないしたんや〜?そんなに睨までもええやんけ、減るもんやないし。それとも何か?一緒に入って欲しいんか〜?」 「さっさと出ていかんかいドアホ〜〜〜〜〜!!!!」 「痛!なにすんねん!まぁ、ええわ。早う出て来いや。」 はぁ。はぁ。はぁ。 洗面器投げつけたくらいでは、気が治まらへん! 入浴剤が色付きでよかった・・・・・・。 ってかそんな問題ちゃうやん! これから、どうすんの〜〜〜? ああ〜〜ウチに平次ん家の合鍵があるんやから、平次んとこにもあるんやったわ・・・・・・・忘れてた・・・・・・。 度胸決めて素直に出る? ・・・・・・・・。 それとも、こんまま風呂に篭る? ・・・・・・・・。 どっちも、あかんやん・・・・・・・。 どないしょ。どないしょ。どないしょ・・・・・・・・・。 ぐるぐる考えっとたら・・・・・・・。 あ〜〜〜〜〜〜〜〜何や頭がぼ〜〜〜〜〜〜〜〜〜としてきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ぶくぶくぶく・・・・・・。 「和葉!ええ加減にせんとノボセ・・・・・・・どわぁ〜〜〜〜〜〜!! こっこら!沈むな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・ふぁ〜・・・・・・・気持ちええ〜・・・・・・・・・・・・・・・。 「やっと気ぃ付いたか?」 ふぇ?あっ!!! バチッ!!と一気に目が覚めた。 「ここ・・・・・・あたしん部屋・・・・・・・・・。」 「そやで。」 「平次・・・・・・・・・・何であんたが上半身裸やの!!?」 「どアホ!お前んせいやろがっ!ノボセて湯〜中に沈みおってからに。」 「あっあっあんた・・・・・・まさか・・・・・・・・。」 「不可抗力やろ。お前ぜ〜〜んぜん起きへんかったんやからな。」 そん笑顔が嫌や・・・。 とっとにかく、こんまま寝てたらあかんな、起き上がら・・・・・・・・・。 「 ? 」 手・・・・・・・・手ぇが・・・・・・・・・・。 「今度はどないしたんや〜〜〜?」 ほんまに!そん笑顔が嫌や!! 「まったく、起き上がるくらい自分で出来へんのかいな。」 平次がゆっくりとあたしん布団を捲った。 良かった・・・・・・・バスタオルが巻いてある・・・・・・・・・・・。 ってかこれもそういう問題ちゃう!! 「いくらなんでも、寝込み襲うたらあかんしなぁ〜〜。」 「ほ〜〜ど〜〜〜け〜〜〜〜〜〜!!!!」 「ええで〜〜。」 って・・・・・・・・・・・・こらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜解くトコロがちゃう〜〜〜〜〜〜〜〜!!! 「ちょっと平次!待って!待った!」 「あかんで〜。俺まだデザート食うてへんしなぁ。和葉ちゃんのオレンジも貰うてへんしぃ〜〜〜〜。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バスタオルが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「おお〜〜〜!」 「///////////////ううぅ。」 「和葉!めっちゃ綺麗や!」 ・・・・・・・・・・・もう恥ずかしゅうて目〜なん開けられへん///////////////・・・・・・・・・・・・・。 ぱんっ! 「ほな、和葉ん生チチ頂きます!」 あたし・・・・・・・・好きんなる相手・・・・間違えたんかなぁ・・・・・・・・・・・・。 ちゃんちゃん。 「 hot love 」 おしまい by phantom |
はい。「hot love」でした。
「hot orange」の続編で、今回は和葉視点。
しかも・・・これは裏街道なのか?「hot orange」の方がヤバイ気ぃがするんですけど・・・。
おかしいなぁ?
どこで間違えたかなぁ?
そんでもって、次はソフトですけど思いっきりエロです。まぁ、軽いお笑いってヤツですけどね。
by phantom