「 CROW - glance around- 」 3。。 |
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■ 改方学園小等部にて ■ みなさま、始めまして、服部葉です。 改方学園小等部3年生になりました。 今日はあたしの学校は参観日です。 ママが来てくれるって言うてたから、楽しみに待ってるん。 やってな、ママの為に作文書いたやもん。 いいなぁ、ひろちゃんのママもう来た。つきちゃんのママもや。 早うママ来いへんかなぁ。 あっ・・・・・・。 あれ・・・・・・? パパ !! パパや〜〜!! 「パパ〜〜!!」 「おう!」 「どしたん?ママやなかったん?」 「パパやあかんかったか?」 「ううん。めっちゃうれし〜〜!」 パパは笑ってよしよししてくれた。 えへへ/////。 あたしなパパ大好きやねん! やって葉のパパ、めちゃ優しいんやもん。 一緒にディズニー・プリンセス観てくれるし、ご本も読んでくれるし、抱っこもいっぱいしてくれるんやもん! それにめっちゃカッコええんよ! パパ刑事さんなんや。悪い人やっつけるんやで。カッコええやろ〜〜! 『葉ちゃんのパパかっこええな〜〜。』 そやろ!自慢のパパやねん! 振り返ってパパに手〜振ると、笑ってパパも手〜振ってくれる。 あ・・・・・・やけど・・・・・ママたちの中でパパは葉のパパだけや・・・・・。 友達のママたちがパパの方見て赤うなってる。 やけど、パパはそんなんまったく気付いてないみたいや。 ママが言うてたけど、パパは”ドンカン”なんやて。 ”ドンカン”て何やろ? ”カンカン”のしんせきかなぁ? あたしはパパに聞いてもらいたくて、作文読む人って先生の声にがんばって手〜上げて読んだん。 作文はママのことやったけど、パパはうんうんてしながら聞いてくれてん。 ほんでなっ、終わったら両手で大きくマル作ってくれてん。 えへへ//////。 今日は参観日が終わったら、パパと一緒に帰ってもええから嬉しいねん。 パパと学校から一緒に帰るん初めてなんやもん。 やってなパパお仕事大変やから、お休みのときやないとパパとお外歩くなんないから。 作文も読んだし、早く終わらへんかな。 チャイムが鳴って、みんなであいさつして、やっとパパんとこ行けるて思うたらパパの周りはママたちや先生でいっぱいやん・・・。 あたしのとこにも友達いっぱいやけど・・・。 『葉ちゃんのパパ、うち見たことある〜〜!シンブンにのってた!』 『”メイタンテイ”って言うやんなぁ〜!』 『葉ちゃんのママもキレイやけど、パパもカッコエエ〜〜!わたしもあんなパパがええ〜な〜〜!』 えへへん! パパはあたしに気がつくと、ママたちと先生に何か言ってすぐに来てくれてんよ。 「ほな、帰るか。」 「うん!」 バイバ〜イってみんなに手を振って、パパのお手手をぎゅっ! それからな。 パパとお昼ご飯食べてん。 めちゃめちゃ楽しかったんよ。 お好み焼き食べたんやけど、あたしな・・・ひっくり返すん失敗してしも〜たけど・・・・。 まん丸やなくて・・・ぐちゃぐちゃになってん・・・。 「うっ・・・・・。わ〜〜〜こっこらっ泣くな、葉。こんなん気にせんでええて。どうせ食うてまえば同じやで。」 あたしの頭クシャクシャってして、お好み焼きをパッパッと直してくれたん。 そんで、小さくしてくれてお皿に乗っけてくれるん。 「「いただきま〜〜す!」」 お家に帰ったんは、公園でちょこっと遊んでからやってん。 「「ただいま〜〜〜!!」」 ママがす〜〜〜ごい笑顔で、 「お帰り。葉、どうやった参観日は?」 って言うたん。 「パパが来てくれたからびっくりした!!」 「そうか〜。良かったな〜〜。おやつあるから、お部屋にランドセル置いて来ぃ。手もちゃ〜んと洗うんよ。」 「は〜〜い!」 あたしが階段上がり始めたら、またママの声がしてん。 「へ〜〜じ!!あんたはちょっと来ぃや!!」 「いっ痛!!こらっ!耳引っ張んな〜〜!」 ? どしたんかな? そのこと後で、ばぁ〜ばに聞いたん。 そしたらな・・・・・パパ・・・・・ママが参観日に行く用意してるお部屋に外からとうせんぼしたんやて・・・・。 パパはママの代わりに来てくれたんやなくて、パパはママを閉じ込めて来たいうことやんな。 ・・・・・・・・・・パパっておちゃめなん? でもな。 えへへ///////。 そんなパパ、だ〜〜〜い好きやねん!! |
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