久遠 -KUON- 20
■ そやなく ■

「  !!!!   」

「  ・  ・  ・  ・    」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・/////////////////!!!!!。

「いっ・・・・・・・・・・。」
ガタッ。
和葉ん方向いたまま、固まってしもた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでやねん・・・・・・・・・。

和葉んヤツ・・・・・・・クッション抱えたまま俺んベットで丸うなって眠っとる。

「あっ・・・・あかんやろ・・・・・・・・。」
俺そんなに考えこんどったんか?
時計を見るが、さっき和葉と話しとった時からまだそんなに経ってへんやんか。
それが、何で、こうなってんのや。
「おっおいっ!和葉!」
座ったまま呼んでも、まったく反応せん。
完全に熟睡しとる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・据え膳。

あ”――――――――――!!あかんあかん!
それは絶対にあかんで!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっ・・・・そやけど、こいつさっき、ええって言うたし・・・・・・・。

ちゃうちゃう、それは恋人同士になるいうことにやんか!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恋人やったら・・・・・・・・・・・・。

だ〜〜〜〜〜〜!!!
俺が頭抱えて、再び自問自答しとる間も和葉は気持ち良さそうに寝とる。

・・・・・・・・・この安心しきった寝顔は・・・・・・・・・・・・これは警戒心以前の問題のような・・・・・・・・。

俺・・・・・・男と思われてへんのやないんか・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・和葉の好きいうんは・・・・・・・・。
もしや・・・・・・・・おっちゃんを好きいうんと同じやないんか・・・・・・・。

うわっ・・・・・・・・・・それキツイで・・・・・・・・・。

和葉の寝顔見ながら、そんなん考えとったっら、いつの間にかすぐ側まで近寄っとった。
子供のような安心しきった幸せそうな寝顔。
目の下には、今朝の傷が残っとる。
そっと触れてみるも、和葉が起きる気配はまったくあらへん。
「俺かて普通の男なんやで、少しくらい警戒せんかい!」

俺は引き寄せられるみたいに和葉の唇にキスしとった。

「  !  」

驚いて慌てて離れた。
顔が火照っとるように熱い。
きっと、耳まで真っ赤になっとるはずや。

・・・・・・・・俺・・・・・・・・・いま・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・か・・ず・・・・・は・・・・・に・・・・・・・・・・・・。

俺は自分がしたことが上手く理解出来ず、呆然としとった。
和葉に捕まえられるまでは・・・・。
さっきの拍子に抱えとったクッションが落ちたんか、和葉は眠ったまま腕を彷徨わせた。
そして、・・・・・・・ベットに座って和葉ん上に覆いかぶさる様な格好のまま固まっとった俺を、和葉の腕は見つけると、そのまま引き寄せたんや!

「  !!  」

「こっ・・・・こらっ!和葉!誘っとんのか!・・・・・・いっいや・・・・・・・そやなくて・・・・・・・・・ちょ・・・・・・・。」
もう口から出るんは支離滅裂な言葉ばっかりや。
引き離そうにも、この体勢やと・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ・・・・据え膳。

う〜〜〜〜〜、そうやないやろ!
このまま寝てしもたら風邪引くとか、電気点けたままやったらおかんにどやされるとか・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・あ〜〜何考えてんのや俺・・・・・・・・そういうことでもないやんか・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・和葉・・・・めっちゃええ匂いやなぁ・・・・・・・・それに何や柔ら・・・・か・・・・い・・・・。

「  !!!  」

こいつ・・・・・・下着・・・・・・・つけてへんやんか・・・・・・・・・・・!!!!
ほっほんま、あかんて!

は・・・・・・腹んあたりに・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ・・・・・・・・もしかして・・・・・・・・・・拷問・・・か・・・・・・。

俺・・・こいつに何かしたか?

・・・・・・・・・・・・・・あかん・・・・・・・・・・・・思い当たること多過ぎや・・・・・・・・・・。

しかも、さっき・・・・・・・・・・・・・・・・・・キ////////。

体中が一気に沸騰した。

とっとにかく、今、和葉を起こすのは非常にまずい・・・・・。

かといって、抱いて和葉ん部屋まで連れて行くんも無理や・・・・・・・俺きっと今力入らへん・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後は・・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・朝まで何時間あるんや・・・・・・・・・・・・。





まったく どうして
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