― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ―
■ どんっ! ■ ★★★


そやけど直ぐに準備して平次の部屋を出たときに、運悪く昨日の男に会うてしもた。
「へ〜やっぱ服部の部屋に泊まったんだ」
ほんまに何やろかこの男、昨日あれだけ平次にあたしに話し掛けるな言われて逃げ出したくせに。
「うん?なんだもう一人居たんだ。もしかして3人で楽しんだとか?」
ニヤケタアホ面がほんまにキモイんやけど。
「知り合い?」
蘭ちゃんが小声で聞いてきた。
「ちゃうちゃう。昨日な」
昨日の出来事を掻い摘んで言うと、蘭ちゃんの顔まであたしと同じ不快なモンになった。
「え?もしかして本当に3Pだったのかよ。お盛んだねぇ」
「そのセリフ、そのまま平次と工藤くんに伝えておくわ」
「はぁ?工藤?」
「そやで、あんたは平次だけやのうて、今ので工藤くんまで敵に回したんやから」
「新一、怒らせると本当に恐いんだからね」
アホはあたしらの顔を交互に見比べて、
「ちっ。いけ好かない野郎には、やっぱ碌な女がつかないな」
と吐き捨てるように言うた。
やから、
「平次の敵はあたしの敵やで」
「新一を侮辱するんだったら、私が許さないんだから」
と戦闘態勢に入る。
「言い忘れとったけど、あたしもこの工藤くんの彼女も武道の有段者やで」
「それに、私たち場数もかなり踏んでるから覚悟してね」
「お、女のクセに、可愛気までないんだな」
顔引き攣らせながらそんなん言われても、鬱陶しいだけやで。
あたしがずいっと体を前に出すと、蘭ちゃんもそれに合わせる。
「男に勝てると思ってんのか!」
最後の足掻きかいな。
後ずさりながら、ボクシングのパーズしとるし。
あたしらは呆れて顔を見合わせてから、蘭ちゃんが先手をきった。
いつもの気合を入れる声も出さずに、かなりゆっくりのスピードで右足の蹴りを出した。
ああ〜めちゃめちゃ手加減してるわ。
って思うくらいにあたしにはスローモーションに見えたのに、
「うわっ・・・」
言うてアホは慌ててに逃げようとあたしの方によろけて来たから、仕方無くその足を払いのけて右腕を後ろに捩じ上げてあげた。
「お話にならんわ」
「論外ね」
あたしが軽く腕を持ってるだけやのに、大げさに痛がっとるし。
「これ、どうする?」
「このまま放っておいてもいいんじゃない?」
「そやね」
そう言うて手を離そうとした時に、ええアイデアが浮かんだ。
「そうや!あんた法学部やて言うとったよね?」
「そうだ、俺はお前らと違って優秀なんだぞ・・・・・い・・痛い・・・」
「やったら、ちょうあたしらに付き合いや」
「え?どうする気なの?」
あたしはまた蘭ちゃんだけに聞こえるよう耳元で囁いた。
「それいい!私も一度見たいと思ってたのよ」
蘭ちゃんもあたしの意見に賛成で、あたしと蘭ちゃん、それにこのアホも連れてあたしらはまずは目的の1つ目を達成する為に買い物に向った。





★★ ★★★★
祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★★ 
今週号の和葉ちゃんと蘭ちゃんは戦ってはくれなかったけど、二人のタッグなら向うトコロ敵無しだ!
しかし、そろそろこのアホにも名前が必要かもね?(笑)
by phantom



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