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― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ― | |||||
■ どんっ! ■ ★★★★★★★★ | |||||
そこは三方を校舎に囲まれた中庭やった。 「平次、これやったら余計に目立つんちゃうの?」 中庭言うてもちっこいモンと違うて、棟から棟への距離はどう見ても100m以上はある大きな庭園。 やから校舎から丸見えやし、下手したら四方を囲まれてしまう可能やってある。 それやのに平次は真っ直ぐその中央を目指して行っとる。 振り返ると後ろからは相変わらずハーレムが来とるし、周りを見ると案の定あっちこっちから女の子達が走り出して来てるやん。 何やさっきより人数増えてる様に見えるんは、気のせいやろか? そもそも何でそこまでして平次を追っ掛けるんやろ? ハーレムの子らに聞いてみたい気もするけど、恐いからやっぱ止めとこ。 「この辺でええやろ」 そんなコトを思うてたら、平次が突然中庭の真ん中あたりで立ち止まってしもた。 「ちょっと平次!」 あたしは四方八方から迫ってくる大群に、おろおろしとるのに何でか平次は余裕の笑顔や。 「な、なんでこんなトコで止まんの?囲まれてまうやん・・・」 言うてる間にほんまに周りをぐるりと、大勢の女の子らに取り囲まれてしもたやん。 あたしは少しでもそのゼェゼェ言うてる恐い顔のハーレム軍団から逃げたくて、じりじりと後ずさり後ろに居る平次にぶつかって万事休す。 『はっ・・・服部くん・・・はぁはぁ・・・そ・・その子・・・誰なの?』 汗だくで呼吸もままならん状態なんに、そんなん聞かんでもええやん。 あんたら・・・恐いで。 平次を見ながらもチラチラとあたしを睨んで来るから、引き攣りながらも笑顔向けたら更にクワッて睨まれた。 いや・・・マジで恐いから。 「こいつが誰か知りたいんか?」 ハーレム軍団とあたしの間で交わされとる無言の戦いなんかなんのその、平次が呑気な声を出した。 すると視線が一斉にあたしに集中して、あたしは可哀想に針の筵状態やで。 「ほんまに知りたいんか?」 今度はコンサートのウエーブみたいに、平次の視線に合わせて順繰りに頷いてるし。 「ほな、しゃ~ないから教えたるわ。よ~見とけや」 ?見とけ?? 頭ん中に?が飛び交ったとたんに、平次に両手で顔を挟まれ・・・て・・・・・・・!!!! 「 !!! 」 い、一瞬頭が真っ白にスパークしたわ。 やって・・・ やって・・・やって・・・ こ、この状況で KISS って有りなん?! どうしてもあたしの頭は現実について行けへんで、思いっきり両目見開いたままや。 見えるんは近過ぎてぼやけた黒い物体と、青い空。 ああ~今日はええ天気やなぁ~。 |
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祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★★★★★★★ 黒い星が増えていくなんて・・・はっきり言って縁起が悪いのでは?∑(´□`;) by phantom
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