― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ― | |||||
■ どんっ! ■ ★★★★★★★★★ | |||||
あ、飛行機も飛んでる。どこ行くんやろ? 完全に現実逃避していたあたしは、 「こらっ!目ぇ閉じんかい」 言う平次のお叱りで、現実に引き戻されてしもた。 やけど何か言い返す前に再びあたしの口は塞がれ、今度は有ろうことか舌まで入り込んで来た。 な、何考えてんの〜〜〜!! 「んんんんん!!!」 必死にもがいても、いつの間にか頭も腰もしっかりホールドされとってびくともせぇへん。 『いやぁ〜〜〜〜〜!!!』 『キャァ〜〜〜〜!!』 『止めてよ服部くん!!』 『そんなコトしないでぇ〜〜〜〜〜!!』 ど、どないしょ? て思うてると聞こえ初めて来た悲鳴の数々。 あたしと同じく現実逃避しとったんかはたまた驚いて声さえ出ぇへんかったんかは知らんでけど、突如始まった絶叫は凄まじい。 余りの大音量に平次を引っぺがそうとしとったあたしの手は、勝手に自分の耳を塞いどるくらいに。 それやのに平次はKISSを止め様とはせぇへん。 「んんんんん!!!ん〜〜〜〜〜!!!」 両手が塞がってしもたから、膝で平次の足を押してみたけどあかんかった。 もう、こうなったら最後の手段。 平次のアッコやろうと思われる場所を目指して、右足の膝を思いっきり蹴り上げた。 「グウァ!!!」 見事命中。 あたしらの身長差やったら、平次のアッコは丁度ええ位置にあったみたいや。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」 取り合えず必要な空気求めて、体制を整える。 しかし今度は違う悲鳴が上がって、慌ててまた耳を塞いだ。 『は、服部く〜〜〜〜〜〜〜ん!!』 『キャァ〜〜〜!!!しっかりしてぇ〜〜〜〜!!!』 『あんた服部くんに何てコトするのよ!!!』 『服部くん可哀想!!!』 「・・・・・・・」 あ、あんたら・・・ 今の見てへんかったんかいっ!! 襲われたんたんはあたしや!! あたしが被害者やっちゅうねん!! 『服部くん頑張って〜〜〜〜!!!』 『大丈夫よ!!私が付いてるから!!!』 『ファイトよ!!服部くん!!!』 『ああ〜立ち上がって〜〜〜〜〜!!!』 あんたらなぁ・・・ 本気で現実逃避する気やな。 さっきまでの自分らに不都合な出来事を、さっくりスルーするつもりなんやわ。 恐るべしハーレム心理。 やっぱあんたら恐いわ。 両手で耳を塞いどるのに、世界を揺るがす様な悲鳴、絶叫、応援、叱責、その他もろもろは止まること無く聞こえて来る。 段々、なんか腹立って来たかも。 何か言い返したろ、思うて口を開き掛けたら、ガシッて左足を捕まれた。 振り返って見下ろすと、 『お前なぁ・・・』 そう言うてるんやろうけど、平次の声は大音量に阻まれて聞こえへん。 平次もそれに気付いたんか今度は、 「煩いんじゃぁボケッ!!!」 とあたしの耳がキーンてする程の超大音量で怒鳴った。 すると今までの大音量はどこへ行ったんか、ピタッと一時停止したわ。 まるでテレビの”音消し”ボタンを押したみたいに。 流石ハーレム。 ご主人さまの命令には絶対服従なんやな。 お見事。 って思うてたけど耳に残ってるんか、未だに悲鳴や絶叫が聞こえる気がするんわ気のせい? |
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祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★★★★★★★★ ・・・・・。アッコて蹴られると相当痛いらしい・・・未経験なので詳細は不明(笑) だって〜野球選手(特に捕手)とか最悪の場合担架で運ばれてるし。ち〜ん・・・ by phantom
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