― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ― | |||||
■ どんっ! ■ ★ | |||||
『待ちなさい!!新一!!』 ん?蘭ちゃん? 今の怒鳴り声は蘭ちゃん・・・やんな? なんで? 声がした方へ視線を向けると、正面2階の渡り廊下に激走してる工藤くんが。 しかもその後ろを追い掛けてるんは、どう見ても蘭ちゃんや。 どうなってんの? ハーレムも大人しうなったからゆっくりその様子を見てると、何を思ったんか工藤くんが突然渡り廊下の手摺りを越えて飛び降りた。 「何やっとんねんあいつは?」 いつの間にか復活しとった平次が、あたしの横で呆れ声。 しかもさり気無くあたしの肩に手ぇ回してるんは、この際気付かんかったことにしてあげた。 「逃がさないんだから!!」 あたしらが見てる目の前で、今度はなんと蘭ちゃんが工藤くんを追って飛び降りたやん。 「やるの〜ねぇちゃん」 「・・・・・・・」 呆気に取られて声も出んかった。 蘭ちゃん、凄過ぎやで。 やけど平次が褒めたからなんか、ハーレムからは歓喜と拍手が起こった。 ほんま、あんたらご主人さまに忠実やな。 ほんで工藤くんを追っ掛けとったハーレムは流石に2階から飛び降りるんは諦めたみたいで、急いで左右に散らばって行ったみたいや。 「どけっ!!」 もう一人のご主人さまの叫んだ命令に、あたしらを囲んどったハーレムも輪が開いていく。 そして汗だくの工藤くんが、平次とあたしの前まで走り寄って来た。 勿論それに続いて蘭ちゃんもご到着や。 「な、何で逃げるのよ新一!!」 蘭ちゃんも汗だくで、肩で息をしながら工藤くんに問い掛ける。 さっきのハーレムもそうやけど、やっぱりこの状況は恐い。 美人の蘭ちゃんやから、さっきよりも迫力があって恐さ倍増や。 ハーレムもそれにやっと気付いたんか、少し後ずさっとるやん。 「バァ〜ロ〜!!オレに回し蹴り喰らわそうとしやがったくせに」 ああ、工藤くんも何か仕出かしたんやな。 「あんなコトしたんだから、当然でしょ!!」 あんなコトとは、どんなコトやろ? あたしの疑問は平次が代弁してくれた。 「ほんで、な〜にしたんや〜工藤?」 自分のコトは棚に上げて、ニヤニヤ言うてるし。 「うっせぇ・・・ちょっと手が滑っただけじゃねぇかよ・・・ったく」 「ほ〜手が滑ったんかぁ〜」 すると工藤くんがチラッと平次の格好を見てから、 「おめぇこそ何だよ、その不自然な前傾姿勢わよぉ?」 て言うから見てみると、確かにあたしの肩に手ぇ掛けて上半身が微妙に前に傾いてる。 「気にすな。ちょっとした不幸な事故や」 「ほ〜不幸な事故ねぇ〜」 今度は工藤くんがニヤイヤとし出した。 |
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祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★ 10コ並べると流石に邪魔なので、10=大星くんになりました。 誰か3〜4回の予定です。・・・とか言ってませんでしたっけ?σ( ̄∇ ̄;)わて? あっ!13〜14回の間違いでした。失礼しました。takeも訂正しときます。 by phantom
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