― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ― | |||||
■ どんっ! ■ ★★ | |||||
「新一は人のコト笑える立場じゃないでしょ!!」 今まで黙って呼吸を整えていた蘭ちゃんが、はぁ〜〜〜!といつもの気合を入れる声を出し始めた。 「だから、ワザとじゃねぇって言って・・」 工藤くんの言い訳が終わらない内に、蘭ちゃんの姿が一瞬あたしらの視界から消えた。 え? 何が起きたか分からんかった。 あたしは平次に引っ張られて体が横に揺らいで、 「グアッ!!」 そして次に、平次の本日2度目の悶絶する声がした。 更に蘭ちゃんの、 「和葉ちゃんお願い!!」 って声が聞こえたから、考えるより先に体が反応した。 横に引っ張られたあたしは丁度逃げようとしとる工藤くんの前。 やから工藤くんの足の前にあたしの右足を投げ出して、それに躓いた工藤くんをその反動のまま投げ飛ばした。 しかも体勢が近すぎた為に合気の投げ技言うよりは柔道の一本背負いに近い状態やったから、工藤くんは思いの他遠くまで飛んで行ってしもたわ。 「ウワァアアアア〜〜〜〜〜」 ほんで受身を取り損ねた工藤くんは、そのまま背中から地面に落っこちてしもた。 あ〜あ、気の毒に。 自分がやったコトやけど他人ゴトみたいにそう思ってたら、 「ありがとう和葉ちゃん!」 蘭ちゃんが天使ばりの笑顔でお礼を言うてくれた。 ええんかなぁ? でも蘭ちゃんが喜んでくっるんやったら、これでええんやろなぁ。 あたしが死体みたいに転がったままの工藤くんを見てたら、 「でも・・・ごめんなさい和葉ちゃん・・・」 て今度は両手を顔の前で合わせて蘭ちゃんが謝り始めた。 ? あっ、そやっ、平次!! 慌ててその方を向くと、さっき以上に顔から冷や汗流してうずくまっとる平次が居った。。 「新一を狙ってたから・・・その・・・いつも以上に気合が入っちゃって・・・」 あたしの視界にはその一部始終は入ってへんかったんやけど、どうやら平次は蘭ちゃん渾身の回し蹴りをまともに喰らったみたやわ。 工藤くんは平次を盾にして、その隙に逃げる気やったんやね。 そやけど伏兵のあたしに投げ飛ばされてしもたと。 自業自得やん。 心配してソンしたわ。 やから蘭ちゃんに、 「蘭ちゃんも気にせんでええよ。平次も工藤くんと同じで制裁喰らうようなコト仕出かしたんやから」 と笑って見せた。 2度目やけど、それはさっくりスルーする。 「そうなの?服部くんは、何したの?」 「あんなぁ・・・」 あたしは蘭ちゃんの耳元でコソコソと今までの出来事を話した。 すると、 「ええ〜〜〜!!服部くんそんなコトしたの〜〜〜!!だいた〜〜ん!!」 と未だ悶絶しとる平次を見下ろして驚てる。 「でぇ〜、工藤くんは何したん?」 て聞くと、 「新一はねぇ〜・・・」 と今度は蘭ちゃんがあたしの耳元でコソッて教えてくれたわ。 「は・・・はは・・・・はははは・・・・・」 ここは笑うトコやろ。 やって工藤くん、ハーレムの前で『これはオレのだ!』言うて後ろから蘭ちゃんの胸鷲掴みにしたらしぃんやもん、しかも両手で。 それで回し蹴りの標的になったんやね。 ほんま平次やないけど、何やっとんねん工藤くん? |
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祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★ 本誌の平和登場、終わっちゃいましたね。 しかもなんかぁ・・・すんごくあっさりぽっきりきっぱりと。 ああ〜和葉ちゃんと蘭ちゃん、可愛かったなぁ〜〜。うん可愛かった。もち、ハチも。(_ _lll)ァハハ・・・終わったのね・・・ by phantom
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