― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ― | |||||
■ どんっ! ■ ★★★ | |||||
『お〜〜〜〜〜い!!』 あたしと蘭ちゃんが乾いた笑い声を出してると、どっからかお声が掛かった。 その声の出所を探して二人して視線を彷徨わせていると、校舎4階の窓からハンカチを振ってるアホ発見。 しかも、来い来い、ってあたしら手招いてるし。 やからその校舎の近くに行こうとして、気が付いた。 ハーレムが居らんやん。 「あ、あれ?」 さっきまで工藤くんを追っ掛けとった集団も加わって、すんごい数になっとったはずやけど。 忽然と一人も居らんようになってる。 「逃げ足も早いのね」 蘭ちゃんも気付いたんか、そう呟いた。 しかも、そこはかとなく漂ってるオーラが恐い。 「そ、そうみたいやね。はは・・・」 ハーレムより今の蘭ちゃんの方が遥かに恐いんやけど・・・ あたしは蘭ちゃんだけは何があっても敵に回すまい!と結論付けて、アホが居る校舎の下まで来て上を見上げた。 「勇猛なる2人のアテナに祝杯を!」 「「・・・・・・・」」 サブイボがたったわ。 蘭ちゃんのオーラも一瞬で氷付いてるし。 「何惚けてやがるんだ?喉か沸いてるんだろ、上がって来いよ」 と言われてやっと自分を取り戻したあたしらは確かに喉が渇いてることに気が付いて、 「せっかくのお誘いやし」 「行こっか」 と頷いて近くの入り口から校舎に入ろうとした。 すると、 「おいっ!お前ら!忘れモン!!」 ってまた上から声が降って来た。 「「 あっ!! 」」 あたしらはピタッて止まって振り返る。 「平次!!」 「新一!!」 あたしらの視線の先には、未だ死体のまんまの工藤くんと蹲ったまんまの平次の姿。 慌ててお互いの相手に走り寄ると、 「何すんじゃぁ〜ボケッ!!」 「イテェんだよバァロ〜〜!!」 て復活した。 やから、 「あたしちゃうよ?」 「私じゃないわよ?」 て返してやった。 そしたら苦虫噛み潰したような顔してから、平次は蘭ちゃんを工藤くんはあたしをチラッと見てはぁ〜〜〜〜て大きな溜息を付いた。 流石に親友の彼女に対して、悪態を付くというのは出来無いらしい。 これは期せずしてあたしと蘭ちゃんの完全勝利ってコトやんな。 あたしらは目だけでお互いの勝利を祝福し、そして敗者で有る情け無い顔をしている恋人に向かって手を差し出した。 「ほらっ、いつまでイジケてんの?」 「・・・・・・・」 「もう立てるんでしょ?」 「・・・・・・・」 せっかく優しう言うて上げてるのに、平次も工藤くんもジト目で見上げて来るだけや。 「章ちゃんが飲み物用意してくれてるみたいやから、平次も一緒に行こ?」 「そうや・・・」 平次はそう呟くとあたしの手を取って凄い勢いで立ち上がった。 「新一も喉渇いたでしょ?章吾くんが待ってるから行こうよ、ね」 「あの野郎・・・」 工藤くんも同じみたいで、蘭ちゃんがびっくりしとる。 「すべての元凶はあいつや!」 「蘭に名前で呼ばれやがって!」 「「・・・・・・・」」 なんや、発散出来へん怒りが違う方向に向ってへん? 「あのボケは何所や?!!」 って平次が凄い形相で言うから、 「あっこ」 て思わず指差してしもた。 あたしの示した方向に章ちゃんの姿を確認するやいなや、平次と工藤くんは猛ダッシュ。 あっちゅう間に見えへんようになってしもた。 かんにんなぁ〜章ちゃん。 ワザとやないんよ。 ただの条件反射やねん。 あたしと蘭ちゃんは引き攣った笑顔を浮かべてから、慌てて2人の後を追った。 置き去りにしかけた2人に、気付けばあたしらが置き去りにされてしもたから。 |
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祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★★ なんか、もう和葉ちゃんが本誌に居ないのかと思うと淋しい・・・・。 だから、なのか?最近・・・浮気ココロが・・・だって銀ちゃんも可愛いし(某漫画の元気溌剌なサムライでは無い) 色白・ポニーテール・・・やっぱコレだね!(笑) by phantom
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