― 祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ―
■ どんっ! ■ ★★★


急いで章ちゃんが居った部屋に駆け上がったんやけど、やっぱ間に合わなんかったみたいやわ。
『ぐわぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!』
映画なんかでよう聞く、見事な絶叫がドアの隙間から響いて来てしもたから。
あたしと蘭ちゃんは一度顔を見合わせて、急いでドアをバンッて開いた。
「ちょう平次!」
「新一待って!!」
それやのに、
「今日はええ天気やなぁ」
「ああ洗濯日和だ」
と2人は呑気に肩を並べて外を眺めとる。
「あ・・あれ?」
「ええ〜と・・・」
何か気勢を削がれたんですけど。
でも、あれ?アホは?
キョロキョロ見回してみても居てへんのやけど。
「章ちゃんは?」
「うん?ああ、あいつやったら反省中や」
「はぁ?」
首だけこっちに向けて空空しく答える辺りが怪しい。
「新一?ねぇ、何で外を見てるの?」
「汗掻いたしちょっと涼もうかと思ってさ」
工藤くんも首だけこっちに向けて答えとる。
怪しい。
「あ!!あんたらもしかして・・・」
あたしらは慌てて平次らの隣の窓から乗り出して2人の手元を見ると、ああ、やっぱり・・・

アホが逆さに吊り下げられとった。

背中を校舎の壁に当てて、右足を平次に左足を工藤くんに掴まれた状態で。
両手はだら〜んと下に垂れとるし、少し長めの髪が風にゆらゆら靡いて、こっからはよう見えへんけど気絶しとるみたいや。
「「・・・・・・・」」
ほんま、むちゃくちゃするんやから。
反省もなんも、本人気絶しとったら意味無いやん。
やからあたしは平次を蘭ちゃんは工藤くんを宥め賺して、何とかアホを落っことさないように室内に戻すコトに成功した。
「まったく、むちゃするんやから」
「ほんとよ。落ちたらどうするつもりだったの」
あたしらの言葉に平次と工藤くんは、そっぽ向いてダンマリや。
まぁ、当の本人が白め剥いて気絶しとるからええけど、これってほんまはあかんのとちゃうん?
はっきり言うてイジメやで。
蛇とカエルやったら勝負にならんのやから。
そやけど今アホを起こすと騒ぎ出すやろうから、床に寝かせたまんま暫らくそっとしておくことにした。





★★ ★★★★
祝!heiwa本誌登場小噺リベンジ!part4 ★★★ 
ああ。無意識で今週号のサンデーを買ってしまった・・・。
支払いを済ませた後で「あっ!しまった」と思ったけど、買っちまったモンは仕方が無い。
どんなにページを捲っても和葉ちゃんが居ない。
それがこんなに淋しいなんて・・・正直自分でも驚いた。(´・-・。)クスン
by phantom



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